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PFLOPS級スパコンがもたらす、科学技術の“新時代”

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2008年5月、米国IBMが米国エネルギー省の研究施設向けに開発したスーパーコンピュータ「RoadRunner」が、PFLOPS(ペタフロップ ス。毎秒1,000兆回の浮動小数点演算)というハイテク業界における1つの大きな壁を打ち破った。ペタFLOPS級スパコンが業界に与えるインパクトと は、どれほどのものであろうか。

●10年前の最速スパコン20年分の計算をわずか1週間で完了

ペタFLOPS級スパコンの登場は、科学技術の分野で初めてコンピュータを利用できるようになったことと同等レベルの進歩を意味すると、Los Alamos国立研究所の科学/技術/エンジニアリング担当主席アソシエイト・ディレクター、テリー・ウォレス(Terry Wallace)氏は語る。

開発および検証が最近終わったばかりのRoadRunnerは、今はまだニューヨーク州ポキプシーにあるIBMの施設内に設置されている。総勢50名に 上るLos Alamosの研究チーム3班が、ニューメキシコからポキプシーまで出張し、3種類の異なる研究プロジェクトにRoadRunnerを利用し始めていると いう。

RoadRunnerは、米国AMDのOpteronとIBMのCellという異なるCPUを組み合わせて高度な性能を実現している。科学者らは手始めに、人間の脳の視覚野マッピングや海流調査、気候変化に関する演算処理をRoadRunnerで行おうとしている。

Wallace 氏は、「かつては想像だにできなかった問題の探求をRoadRunnerは可能にしてくれるだろう。だがそれ以上に、われわれの科学技術が新しい時代に突 入するのではないかという期待感を抱いている。(RoadRunnerの登場は)コンピュータを科学者が初めて手にしたときと同じくらい、衝撃的な出来事 だ」と語った。

IBMによれば、10年前の最速スパコンで20年かかった計算を、RoadRunnerはわずか1週間で終えることができるという。

IBMがLos Alamos国立研究所向けに開発したRoadRunnerは、当初はCellを搭載していなかった。AMDのOpteronのみを搭載した初代RoadRunnerがペタFLOPSに届かなかったのは、これが理由だった。

6月17日20時6分配信 Computerworld.jp
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